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2022年9月18日 (日)

HIV陽性者を歯科医師が診るということ ③

続き:

   2. ℍ 歯科医院(東京) 

Profile

  東京都内住宅街に1985年開業。診療ユニット2台、ポータブルユニット1台、スタッフ1名、非常勤1名。1日の患者数は、新型コロナウィルス感染症の時期には5~6人程度(正常化では15人)で、昼休みの時間を利用して週に6回近くの認知症のグループホームへの往診、月に2~3回重度心身障害者への往診をしています。毎週ではないが日曜日や第1、2土曜日は地区の障害者歯科医療センターに摂食嚥下障害リハビリに協力してしています。

院長の自己紹介

  1954年生まれ、東京都出身、N大学歯学部卒、同大学院歯科保存学講座歯内療法科終了、小金井のS総合病院歯科医長として2年間勤務、現在地に開業。地域医療に関わり、1995年より地域障害者歯科センターに関わり現在に至るます。

スタッフの紹介

  常勤歯科衛生士A、2020年にT歯科衛生士学校 卒、2021年より当歯科医院勤務。

  非常勤歯科衛生士B、2010年にA歯科衛生士学校卒、同年より当歯科医院に勤務し、結婚出産のため退職、その後非常勤務として2019年から勤務。

Q. 歯科医師になった理由

 本来設計士を希望していたが、丁度バブルで競争の激しい時期で、手に職を的な考えで医療を選んだ。医者になるとドラマなどで血まみれなイメージがあり、結局歯科を選びました(歯科が小外科処置でいっぱい血を見るという箏、後の祭りでした)。

Q. HIV陽性者お最初の診療の感想は?

 1995年4月が最初の患者さんです。THDNの仲間から紹介の患者さん。座学だけではなく、実際に触れてみて経験してみなければ判らないという箏。紹介してもらい体験し、治療を初めた。

Q. HIV陽性者の最初の診療の感想は?

 今のCOVID-19 のようにまだまだ解明されてない、治療が確定していない時だったので、かなり緊張した、診療が終った時の脱力感が記憶に残っています・今となっては、「何てことはない、普通だろう!」と言えるが、関わったことがない者には未知の体験だ。拒否ではなく「体験だろう」と思う。

Q. HIV陽性者の診療受入れに当たっての支障、問題はあったか、又、それへの対応は?今でも続けている配慮は?

 特になし。地域の障害者歯科センター設立運営に関わっており、そこの指導医としてみえた池田先生と出会い、厚労省研究班での講演会等で外国の講師の講演などでのビデオ(同時通訳含む)記録のお手伝いをしていたことでTHDNメンバーの出会いがあり、また、地域センターでの指導医からのスタンダードプリコーション等の教えをもとにして、自分の診療室へのフィードバックがなされており支障になっていない。

Q, HIV陽性者の診療受入れに当たって、スタッフの感想があれば教えてください。

 スタッフ A: HIV陽性者の方が少しでも歯科医院に通院しやすくなってほしいので、受け入れは良いと思った。

 スタッフ B: HIV陽性者の診療受入れをしていると伺った際に、当院はスタッフ全体に感染症対策の共通認識があり、一つ一つの対策についての理由付けもなされていたためと説明を受け、特に抵抗はありませんでした。

Q. HIV陽性者の受入れをしていることを、他の患者さんはご存知でしょうか

 HIV陽性者も感染症患者の一部なので、特に開示はしてない。学会発表なのでアンケート調査にあたり、患者さんに感染症の患者さんも区別なく診療している旨、それにあたり当院での感染症対策の再紹介をして理解いただいているので、当院を離れる患者さんはいませんでした。

Q, HIV陽性者の診療受入れをして良かったこと、スタッフの方の話題でも結構です。

 スタッフともども患者さんに対して区別なく対応出来るなった事。感染症対策にも知識の共有が図れた事。そして、最初の頃は、不治の病で被害者意識や鬱状態で暗い人ばかりでしたが、最近は管理された慢性疾患となり、明るく対応できる方ばかりで、区別差別なくできることです。

 スタッフ A: 自分にしっかりした対策をしようという気持ができ、HIV陽性者の方に限らずしっかりと自分の中で感染対策をしようと見直すことが出来たことです。

 スタッフ B: HIVという病気やその他の感染症について詳しく知るきっかけになったことで、病気に対しての偏見を払拭することが出来ました。その上、消毒滅菌の知識をさらに深めることが出来ました。

Q. HIV陽性者の初診はどのような経緯ですか?

 都内の診療拠点病院等の紹介、NPOからの紹介、患者さんからの紹介である。

 

 

 

 

  

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