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2022年9月26日 (月)

HIV 陽性者を歯科医師が診るということ ⑩

続き:

     7. S 歯科医院(東京)

Profile

  東京多摩地区京王沿線の駅前にて昭和60年にて開業。平成22年に現在地に移転し、ビル !F. にてユニット 2台で、木、日休診とし火、金 8時迄診療しています。スタッフは歯科衛生士を含め 6名がパートで勤務。現在はコロナ感染予防対策もあり患者数は 1日15人~20人程。通常の歯科診療を行っていますが障害者歯科や訪問歯科診療も実施している。

院長の自己紹介

  昭和24年生まれ、滋賀県出身、昭和52年K歯科大学卒、8年間K大学保存修復講座にて研修。その後、現在の歯科医院を開業。

スタッフの紹介

  歯科衛生士を含む助手4名、他院で勤務経験あり。受付事務2名。

Q. 歯科医師になった理由

 自分の歯が痛かったという経験から、この仕事は歯の痛み、食事の回復につながり、人のために役立つ仕事と思った。自分が生まれ育った地区には歯科医院が少ないため地域住民のためになる職業と感じた。

Q. HIV 陽性者の最初の歯科診療はいつ頃、状況は、きっかけとなったのは

 平成11年で、東京都エイズ歯科診療紹介事業に当院が登録したことによって東京都福祉保健局からの紹介。当時、エイズ歯科診療紹介事業は施行時でしたが、緊急を要するとして紹介されたので受入れた。

Q. HIV 陽性者の最初の診療の感想は?

 その時の治療は歯周炎の急性症状の処置で、勿論、スタンダードプリコーションについて少し理解していたが、まだまだ HIV 陽性者の知識や情報も少なかったので緊張し、処置には出血も伴うので掻把や歯石除去に手が震えました。血が体に付着したら、すぐ感染してしまうとさえ感じた。

             つづく。

 

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