患者さんの体験記 ③
続き:
患者 A さんの体験記
私の HIV 発症は 2016 年 2 月。約 1年前程から倦怠感と微熱が継続していましたが原因がはっきりわからず、解熱剤を使用するなど対症療で
生活していました。徐々に仕事を継続することも困難となり精密検査を受けたところ、HIV を発症していることが発覚。約半年の入院・療養経
て社会復帰した。
KA 医院については、プレイス東京主催の歯科に関する講義を通じて知り診察を受けることになりました。当時医療すべてを受けるこに
に後ろ向きだった自分にとって、受け入れてくれる所がある事わかり一筋の光が見えた気がした。実際に診察を受けて、何事もなかったかの
ように KA 先生や M 主任歯科衛生士はじめ、スタッフの皆様が温かく迎えてくれて今に至ります。
私自身医療関係者であり、この病気がわかってから仕事を続けるか非常に悩みました。しかし、主治医や多くの仲間の励ましにより継続することにしました。実際に自分がこの病気に罹患するまでは、HIV診療に携わることに非常に恐怖を覚えていました。それは、知識がないことによる偏見
であることは明らかです。実際に自分自身疾患と向き合い知識を習得することで、正しい方法で接するならば、何ら問題はありません。今、自分自身 HIV 患者の気持ちがわかる医療者でありたいと思っています。
HIV 診療に対して否定的な考えをお持ちの先生がいらしゃるのは仕方がないと考えています。誰でもリスクは負いたくないのは本音だと思います。それでも、こうした学会やセミナーを通じて HIV 診療に関して前向きな考えを持っていただけたとしたら、私たち患者にとってこの上ない喜びであり感謝の気持ちいっぱいです。
現在も、KA 先生をはじめ私たち患者を受け入れてくださる先生方がいらっしゃいます。安心して歯科医療を受けられていることに感謝申し上げます。
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