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2022年11月 1日 (火)

Science 長期療養する要介護高齢者における摂食嚥下機能と口腔内薬剤耐性菌の分布 ⑧

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おわりに

 要介護 4、5 のレベルになると、非経口摂取の者では極めて高い割合で口腔内に誤嚥性肺炎起炎菌となる薬剤耐性菌の保菌を認めた。調査を実施した施設はまだ限定的であり、今後さらなる調査を実施する予定だ。

 口腔機能や摂食嚥下機能の低下に関しては、高齢者本人が気づいていないことを臨床場面で痛感する。ADL や 認知面の低下に気づいたときには時すでに遅しである。日常生活の中で「おしゃべりをする」、「食事をする」ことが、日々ムリなく実施・継続可能な最良のリハビリテーションとも言えよう。しかsながら、様々な事情から、会話量が減少し、食事内容が普通食から咬みやすい・飲み込みやすい嚥下調整食へと徐々にレベルダウンしてくると、摂取できるエネルギー量も減少し、経口摂取を司る口腔機能や咽頭機能も低下してくる。

 本稿では、日常生活において嚥下回数自体が減少し、嚥下関連筋の廃用性萎縮を認め、要介護レベルの悪化した高齢者であっても、覚醒が良好であり、車椅子やベッド上で介入可能であれば、早期から様々な歯科的アプローチが可能であることをお話しした。

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