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2022年11月12日 (土)

Clinical 薬剤性口腔乾燥とドライマウス診療 ⑦

続き:

症例 2

患者:41歳、女性

主訴:口の渇き

家族歴:父:脳血管疾患、母:糖尿業

既往歴:喘息にて吸入薬治療中、体軸性脊髄関節炎にてヒト化抗ヒト IL-17 モノクロナール抗体製イキセキズマブ(商品名:トルツ)の皮下注で投与中。群発性疼痛、腎盂炎、虫垂炎、腹膜炎、蕁麻疹、神経因性膀胱、バーキットリンパ腫

原病歴:2020年11月から口腔乾燥を自覚し、口腔保湿剤で対応していたが、改善がないため紹介歯科より2021年6月,シェーングレン症候群を疑われ精査加療目的に日本歯科大学新潟病院口のかわき治療外来へ紹介され来院。

薬剤情報:14種類を服薬中。(   )内は商品名。

 ジスチグミン臭化物(ウブレチド錠)、ウラピジル (エブランチルカプセル)、モンテルカストナトリウム(モンテルカスト錠)、ビラスチン(ビラノア錠)、アルプラゾプラム(アルプラゾラム錠)、トラゾドン塩酸塩(トラゾドン塩酸塩錠)、フルニトラゼパム(フルニトラゼパム錠)、酸化マグネシウム(マグミット錠)、フェキソフェナジン塩酸塩(フェキソフェナジン錠)、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(ポララミン錠)、アセトアミノフェン(カロナール錠)、トラマドール塩酸塩(トラマール OD 錠)、スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ダイフェン配合錠)メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(ヒスロン錠)、

口腔外所見:ドライアイの自覚有り、その他に明らかな異常なし。

口腔内所見:口腔乾燥を認め、舌の感想が著明だ。唾液腺開口部からの唾液流出は認めた。

VAS 値:口腔乾燥感:94mm、疼痛:94mm、味:100mm、違和感:94mm、サクソンテスト値:0.51g/2分

臨床検査所見:血液検査で血清亜鉛値が軽度低下以外、シェーグレン症候群を疑う所見なし。真菌検査でカンジダ菌陽性。

画像検査所見:唾液腺 SPECT-CT 所見では耳下腺、顎下腺とも集積、排泄能とも異常なし。また、シアロMRI所見でも異常なし。

病理組織所見:下唇から小唾液腺を生検したが、シェーグレン症候群は否定。

臨床診断:口腔乾燥症(薬剤性による疑い)、口腔カンジダ症

                              続く。

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