Clinical 薬剤性口腔乾燥とドライマウス診療 ②
続き:
2. 口腔乾燥症の新分類
ドライマウスは複数の原因によって生じるため、統一した分類の見解は得られていない。このような状況では臨床や教育現場での混乱を招くことで、日本口腔内科学会、日本歯科薬物療法学会、日本口腔ケア学会、日本老人歯科医学会の4学会が合同で新分類の作成を検討し、パブリックコメントを募集して最終的な検討を行っている。
この分類案では、口腔乾燥症を「自覚的な口腔乾燥感と他覚的な口腔乾燥所見(唾液の量的現象と質的変化を含む)いずれかを認めるもの」と定義する。さらに「唾液分泌量の減少あるいは分泌唾液の質的変化があるもの」と「唾液分泌量の減少および分泌唾液の質的変化のいずれもないもの」に大別、前者には唾液腺実質障害、唾液分泌刺激障害、全身性障害、特発性が、後者には全身的な原因によるもの、口腔に原因があるもの、薬剤性、特発性が含まれている。現時点での公開されている新分類案を次に示す。
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