Science 歯周病と認知症 ①
両角祐子(日本歯科大学新潟生命歯学部歯周病学講座准教授)さんと佐藤 総(日本歯科大学新潟生命歯学部歯周病学講座教授、同大学新潟病院副病院長)さんと共著である小論を載せる コピーペー:
はじめに
歯周病は、プラーク中の歯周病原細菌による感染とそれによる成体の防御反応である炎症・免役反応により発症・進行する慢性炎症性疾患であり、その細菌因子に、遺伝などの先天的なリスクファクター、喫煙、ストレスなどの環境、後天的リスクファクターが加わることで病態が複雑化する多因子疾患だ。
1910年代から「口腔内に原発する病巣感染が二次的に全身疾患の原因となりうる」という概念が提唱され、1990年代から「ペリオドンタルメディシン(歯周医学)」として、歯周病と全身疾患に関し多くの研究がされてきた。これまでに、糖尿病、動脈硬化や虚血性心疾患などの血管疾患、慢性腎臓炎関節リュウマチ、非アルコール性脂肪性肝炎などが歯周病と関連すると報告されている。
近年、歯周病や歯周病原細菌と認知機能との関連も報告され、注目されている。ここでは、歯周病と認知症、アルツハイマー病との関連について概説する。
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