Report 2022 オミクロン株 ②
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「 B.1.1.529 」は新型コロナウィルスに関して用いられている系統分類命名法であるPANGO 系統による変異株名で、言わばこの変異株の本名に相当する。B.1.1.529 系統には様々な変異ををもつ派生型(亜系統)が多数検出されており、WHOはこの新たな変異型 B.1.1.529 系統を多くの派生型(亜系統)を含めて「オミクロン株」と命名し、最も警戒を要するカテゴリーの「懸念される変異株」に位置づけた。
オミクロン株は、わが国で第5波の流行をもたらしたデルタ株と同等ないしはそれ以上に免疫逃避の性質を持ち、感染力が強く、2022年の年初からの第6波、さらに夏には第7波の大きな流行をもたらして、なお勢力を維持している。実はこの間には、オミクロン株の中で主流の亜系統が入れ替わっている。
オミクロン株の亜系統のうちBA.1系統、BA.2系統、BA.3系統に続いて、2022年1月に BA.4系統が、 2月にBA.5系統が南アフリカ共和国などで検出され、現在は世界で登録されるウイルスの約 75% が BA.5系統になっている。
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