« 国際交流だより 世界標準と日本標準 ② | トップページ | 国際交流だより 世界標準と日本標準 ④ »

2023年1月 9日 (月)

国際交流だより 世界標準と日本標準 ③

続き:

■通訳の誤解

 FDIでは、正式な言語が英語とされている。しかし、 1900年にFDIを設立した Dr.Charls Gordon によりフランス語も許可されている。また、総会会場には、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、そして日本語の通訳ブースがある。ある翻訳会社のデータによると、世界で会話に使用されている言語の1位は英語、2位が北京語(中国:人口1位)、3位がヒンディー語(インド語:人口2位)、4位がスペイン語、7位がフランス語、12位がドイツ語で、日本語は13位という。FDIの通訳が存在する英語、フランス語、スペイン語は植民地の多さを物語っており、ドイツ語と日本語はFDIへの支払い会費が多いからという屁理屈であろう(井上孝の私意)、

 翻って通訳の人が5カ国語を操れるわけではない。例、日本語の通訳が日本語、英語、スペイン語を話し、スペイン語の通訳がスペイン語とドイツ語で話すとする。総会のドイツ人会員がドイツ語でスピーチを開始すると、日本語に通訳できる人間は、スペイン語を話す通訳がドイツ語をスペイン語に訳したものを聴き、そのスペイン語を日本語に訳しているのかである。

 つまり、正確に日本語になるか否かは、この言葉の壁を乗り越えた伝言ゲームなのである。そのため、通訳が10秒程度遅れる場合もある。その遅れは、会議の話題についていけないことを意味する。10秒後には次の話になっているからである。

 さらに、ドイツ語・スペイン語・日本語への通訳の正確さがどの程度なものかは、日本語と主に英語を話す日本人には未知数なのである。

 結論として、私は FDI の会議中に、フランス語を話す理事、スペイン語を使う理事の時以外通訳を聞いたことはない。

« 国際交流だより 世界標準と日本標準 ② | トップページ | 国際交流だより 世界標準と日本標準 ④ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事