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2023年2月 5日 (日)

人間と科学 第343回 永久不変の存在を求めて(4) ⑥

続き:

質量の定義へ

 エネルギー量子たるプランク定数が正確に求められた。世界で一番有名ともいわれる、

      E=mc×c   Eはエネルギー、mは質量、c は光速である。 アインシュタインが提唱した特殊相対性理論から、導かれる、「エネルギーと質量の等価原理」である。質量とエネルギーは光速を介して互いに換算可能なのである。そして光速は前回紹介した通り、正確に判っている。

 ここで340回で紹介した、世界でただひとつお質量の基準「国際キログラム原器」を思い出してください。130年以上にわたり質量の基準として慎重に取り扱ってきたこの原器を、プランク定数に置き換えられないだろうか。

 実際にプランク定数を質量値に変換する装置の開発が進んでいる。ただし、桁違いに微小なエネルギー量子を、人間の扱える等身大の量にするには、非常に大規模な装置を必要とする。

 人類は光速による長さの基準に続き、エネルギー量子によって不変のはかりを手にしつつあるのである。

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