人間と科学 第343回 永久不変の存在を求めて(4) ⑤
続き:
プランク定数と電気素量の定義値
長年の研究を経て、2918年、
●プランク定数の値 6.62607015× (-10)×34乗ジュール・秒 ●電気素量の値 1.60217663× (-10)×19乗クーロン と定められた。桁の多さに眼がくらくらしそうだが、ここでは、その数値の一桁一桁に科学者の執念が込められている。とだけ理解しておこう。
単位も見慣れないが、光子のエネルギー、電子の電気量はこう表現するのだと眺めていただければ十分です。ただその指数に注目してほしい。プランク定数は、10の -34乗、電気素量は-19乗の小ささである。
逆に言うと我々が認識できる形のエネルギーや電気は、膨大な量子の集団からなっている。例して、学会発表のプレゼンで使う赤いレーザーポインター。そこから発せられる赤い光子は1秒間に10京個のオーダーになる。スマホの充電(1アンペア)では、1秒間に100京個オーダーの電子が流れている。
量子といっても、人間がその不連続性を知覚できるレベルではない。人間の等身大と比べてどれだけかけ離れた存在か想像いただけるだろうか。、
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