人間と科学 第345回 永久不変の存在を求めて(6) ②
続き:
■進化の分岐と物理定数
物理定数はこれら宇宙の進化の曲面に深く関わっている。もし重力の強さが今より大きければ、恒星の内部では核融合が爆発的に進み、その燃料をすぐに使い果たしてしまっただろう。逆に重力がちいさければ、物質が塊となって星を形成できなかったはずである。
電気素量が小さければ、原子核は電子が引き寄せられることもなかったろう。さらに光速、プランク定数は、電子の軌道を規定するが、これらいずれかが異なったとしたら、宇宙は今とは全く異なる原子、物質から成り立っていただろう。
この宇宙は、物理定数の絶妙なバランスの上に成り立っているのである。
いま宇宙がこの姿にいたったのは、まさに物理定数が一定だったからなのである。
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