Clinical 手際の良い残根歯の抜歯法 ②
続き:
1. 残根歯の抜歯が難しくなる要因
残根歯の抜歯の難易度に関係する要因を挙げる・
要因の有無について口腔内診査、X線学的診査を行って抜歯の難易度を判断する。残根歯の抜歯が難しくなる主なる要因は、①残存歯質量が少なく鉗子で把持することが難しい。②う蝕が進行して資質が軟化しており、鉗子やヘーベルで力を加えると資質が崩壊しやすい、③根面が歯肉縁下にあるためにヘーベルを挿入する歯根膜腔が明らかでない、等の点である。また、歯根の問題だけではなく、骨の状態も難易度に大きく影響して、高齢者では骨硬化のために骨の弾性が失われてたわみにくくなっており、抜歯が難しいことが多い。
資質の状態 | 形態、量、硬さ |
歯根の状態 | 複根、長根、根肥大、根湾曲、根離開など |
歯根の位置 | 歯肉縁下、歯槽骨縁下、叢生歯、転位歯、 |
骨性癒着の有無 | |
歯槽骨の硬化の有無 |
« Clinical 手際の良い残痕歯の抜歯法 ① | トップページ | Clinical 手際の良い残根歯の抜歯法 ③ »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ポストコロナ医療体制充実宣言 ①(2024.01.04)
- Report 2023 感染症根絶 ④(2023.11.30)
- Report 2023 感染症根絶 ③(2023.11.28)
- Report 2023 感染症根絶 ②(2023.11.24)
- Report 2023 感染症根絶 ①(2023.11.15)