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2023年5月12日 (金)

Clinical 鄭和の良い残根歯の抜歯法 ⑨

続き:

3) 歯の状況ごとの抜歯法

(1) 単根の残根歯

 鉗子で把持できる歯質が残存している場合は、鉗子で抜歯。鉗子が使えない場合はヘーベルで抜歯する。歯肉縁上残根の場合はそのままヘーベルで抜歯するが、歯肉縁下残根の場合は、被覆歯肉を切除し歯根膜腔を明示してヘーベルを用いる。ヘーベルが入らない場合は、歯根膜相当部にグループ形成して確実にヘーベルが使えるようにするか、歯根分割する。

 連続した多数者を同時に抜歯した場合は、骨鋭縁を削除しておく。

(2) 複根の残根歯

 歯槽骨の吸収が進行しており動揺が強く、鉗子で把持して抜歯できるものは鉗子で抜歯。骨植が良い場合は分岐部で歯根分割してヘーベルで抜歯。

(3) 長根歯  

 単根歯の場合は、①歯根周囲の骨削除、②歯根分割の処置を加えて抜歯。歯根破折して根尖側が残った場合には、③根尖相当部頬側骨開削、④歯根全削去などで残存部を除去する。複根歯の場合は、まず分岐部で歯根分割して単根化、単根の長根歯と処置を加えて抜歯。

(4) 歯根肥大歯

 ①歯根の分割、②肥大部の幅径に相当する骨の削除、③肥大部歯根の削除などの処置を加えて抜歯。肥大した根尖部が残遺した場合には、④根尖相当部の頬側骨の削除・開削、⑤歯根全削去、などの処置を加える。

              続く。

 

 

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