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2023年6月23日 (金)

情報 Desk With コロナ時代:ウィルス性肺炎対策から誤嚥性肺炎対策へ―今こそ歯科界の英知の結集を―④

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おわりに

 私たちの社会生活を根底から変えることになったこの未曾有のパンデミックも、時の経過と共に徐々に忘れ去られていくかもしれません。しかし私たち歯科医療従事者は、SARS-CoV-2 が口腔に感染しそこで増殖すること、唾液が感染源となること以外にも、誤嚥性肺炎発症という大きな社会問題を伴っていることを忘れたはなりません。

 口腔とSARS-CoV-2/COVID-19 とは密接過ぎるくらいに互いに関連しているのです。先の「新型コロナウイルス感染症 治療の手引き 第9.0 版」には、「オミクロン株の感染拡大に伴い、二次性細菌性肺炎や誤嚥性肺炎の合併する頻度が高くなった高齢者の重症度や予後を評価する方法に現時点で定まったものはない」との一節がある。

 今こそ歯科界の英知の結集し、歯科医療の重要性を国民にアピールし続けるとともに、医科など他の関連分野が納得するようなエビデンスを提示すること、そのためにはインパクトある基礎・臨床研究の発表が不可欠。

 大規模災害時、高齢者が避難所等で誤嚥性肺炎により亡くなることも社会問題となっている。超高齢化社会における歯科の役割が社会全体から認められ、次にCOVID-19に類似したパンデミックや大規模災害が起こった時には、「口腔健康管理の重要性と歯科の役割」が感染症や災害対応のコアな対策として明示されることを願いつつ、このコラムを閉じさせていただきます。

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