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2023年6月21日 (水)

情報 Desk WIth コロナ時代:ウィルス性は円対策から誤嚥性肺炎対策へ―今こそ歯科界の英知の結集を―②

1.様変わりしたコロナ対策:誤嚥性肺炎対策が喫緊の課題に

 SARS-CoV-2は変異を繰り返しながら、いまだ蔓延を続けています。しかし、すでに本格的な”Withコロナ"の時代を迎えている。昨年は、オミクロン株の爆発的流行が起きましたが、歯科医師も加わったワクチン接種が進み、重症化や感染者の死亡はある程度抑制されました。しかし、継承が多かったはずのオミクロン株でも、先の第8波(2022年11月~2023年1月)では、なぜか死亡者数は過去最高を更新し続けました。その原因が、高齢者の誤嚥性肺炎や二次性細菌性肺炎による死亡ケースの急増にあったことは、あまり知られていない。病院や高齢者施設のコロナ患者のみならず、自宅療養中の感染者が誤嚥性肺炎を発症し、病院に収容される前に亡くなられるケースが増えていたのです。誤嚥性肺炎の頻発により病院や救急搬送が逼迫sました。

 2021/01/01 号で、口腔細の菌誤嚥による、肺炎・COVID-19の増悪の可能性を上述したが、それが現実のものとなっているのです。COVID-19対策が、オミクロン株株以前では、コロナ自体、即ち、ウィルス性肺炎を対象とするものでしたが、現実では、高齢者の誤嚥性肺炎対策が喫緊の課題となっています。まさに歯科活動の場が到来しているのではないでしょうか。

 特に高齢者が SARS-CoV-2 に感染すると、発熱や倦怠感、衰弱等により口腔清掃が不十分となり、口腔衛生状態が悪化する。これに摂取嚥下機能の低下も重なり、患者は口腔内で増殖した細菌を誤嚥しやすくなります。このようなコロナ患者では、ウィルス感染による免疫機能の低下と相まって、誤嚥性肺炎や二次性細菌性肺炎が起こり、高齢の患者が亡くなっているのです。

 実際、死亡個票の解析から、2021 年度の感染者の直接の死因の大半はコロナでしたが、2022 年度はこれが減り、コロナと二次性細菌性肺炎とが半々、しかも肺炎の多くが誤嚥性肺炎であることが分かってきました。

 このようなことから、わが国における最新の「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 第90版」(厚労省2023年2月発刊)には、高齢者の管理、特に誤嚥性肺炎や細菌性肺炎予防に関する項目が盛り込まれるに至りました。

 高齢者や有病者においては、SARS-CoV-2感染➡発熱や摂食嚥下機能低下➡口腔細菌の誤嚥➡ウィルス性肺炎+二次性細菌性肺炎➡救急搬送および病院の逼迫➡誤嚥性肺炎の再発もしくは死亡、という「負のスパイラル」が発生して、口腔ケア(口腔衛生管理)と口腔機能管理からなる口腔健康管理は必須です。

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