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2023年8月25日 (金)

人間と科学 第349回 歴史散歩 医学の眼 リーダーたちが病気になった時(4) ⑤

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 その間、元々は地下活動家だったスターリンが、レーニンの名前を使いながら対立者のトロッキーやレーニン派を追い落とし、権力を握っていった。1924年にレーニンが56歳で亡くなると、ソビエト連邦のトップに就き、以降、独裁者としてロシア国内に恐怖政治をもたらし、ヒトラーと連んでポーランドを侵攻し、第二次大戦後には東欧を勢力下に置いて西側と厳しく対立した。

 1953年に、宴会後に自室で倒れているところを発見されたが、意識はあるものの右半身が麻痺し、発語も出来なっかった。スターリンは猜疑心が強く、主治医も粛清してしまっていたので、ろくな治療を受けられず、数日後に76歳で亡くなり、世界に束の間の雪解けが訪れた。しかし、東西ブロック間の冷戦はなおも続いていった。

 ソビエト連邦崩壊後の1990年代になって、彼らの剖検データが公開され、レーニンは左半球の広範な梗塞、スターリンは左半球の出血が確認されている。

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