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2023年8月17日 (木)

人間と科学 第349回 歴史散歩 医学の眼 リーダーたちが病気になった時(4) ①

小長谷 正明(国立病院機構鈴鹿病院名誉教授)さんが上述している。 コピーペー:

言葉を失った大御所様と革命家

 人が喋れなくんるということは大変なことだ。脳の病変による言語障害には、声帯や口、舌などがうまく動かずに呂律が回らない構音障害と、他人の言葉が理解できない、あるいは言葉が出てこない失語症がある。 

 人の言葉を理解できない状態を感覚性失語、言葉は分かっても、想いを言葉に表せない状態を運動性失語という。

 18 c.末に、ドイツの文豪ゲーテが書いた『ウイルヘルム・マイステルの修業時代』の中で、テレーゼという女性が父の症状を語っている。まだ失語症の医学的記述がほとんどない時代で、これが古い具体的な記録の一つと言われている。

 

 "まるで思いもかけず父は卒中い罹りました。その結果、右半身が不随となって、口がきけないようになってしまいました。どうしても心に思っている言葉が口に出せないので、何をしてもらいたいのか、ただ此方で想像するしかありませんでした……(中略)父はどうしてもまともな言葉を口へ出されないんです。するともうもどかしがって、じりじりしてくるんですが、それを見ている私の心はちぎられるように刹のうございましや。" (森田草平訳)

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