Report 2023 医薬品の供給不安 ②
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後発医薬品 (後発品)を中心とした供給不安は、2021 年 2 月に後発品企業で薬機法に違反する製造上の問題や不正が発覚して行政処分を受けた後、後発品企業による薬機法違反事例が相次いで発生し、これらの企業の多くの製品が出荷停止になったことに端を発している。違反企業で 1 つの製品が出荷停止になると、それと同一成分の達者製品に発注のしわ寄せが生じ、在庫を確保するために限定出荷とするなど、出荷停止になった品目の数倍の品目で限定出荷が行なわれた。
こうした状況に陥った背景には、後発品企業の産業構造や薬価制度、流通等に多くの問題があると報告書は詳細に分析している。例えば、後発品企業は約 190 社あるが、数量セェアでは上位 8 社で50 % を占めている。100 品目以上供給している企業は 30 社で、148 社は 50 品目未満で、品目数も供給量も少ない企業が多い。
そのため、供給のバランスが崩れるとそれを補完する余力がないので、供給不安を速やかに解消できずにいるという。
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