Report 2023 医薬品の供給不安 ③
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一方、新薬については、海外で使用されている医薬品が日本では未承認できないといったドラッグ・ラグは、承認審査の迅速化などによって解消されつつあったのだが、近年また拡大する兆しがあると報告書は指摘する。
日本製薬工業協会の報告では、 2023 年 3 月時点で、欧米では承認されていて日本では未承認の医薬品が 143 品目あった。このうち 86 品目は国内での開発に未着手で、承認時期が遅れるドラッグ・ラグに加えて、海外企業による日本での開発が行われないドラッグ・ロスの懸念が生じている。これには薬事制度や薬価制度などが障壁になっていることが挙げられる。
また、日本の製薬企業の多くが、創薬の基盤となる技術(モダリティ)の変化をはじめ様々な創薬環境の変革に遅れをとって、創薬力が低下していることも要因とされる。
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