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2023年9月29日 (金)

人間と科学 第351回 歴史散歩 医学の眼 リーダーたちが病気になった時(6) ①

小長谷 正明( 国立病院機構鈴鹿病院名誉院長) さんの文章です。 コピーペー:

大統領執務遂行不能、修正憲法 25 条第 4 項

 1983/03/01、ドナルド・レーガン大統領の首席補佐官になったばかりのハワード・ベーカー(後に駐日大使)は部下からの報告書に衝撃を受けた。

 「大統領のスタッフたちは、彼がいかに無頓着で、不適格な人物かを話した。怠け者で、仕事に興味がなく、どんな短い文章やメモでも、スタッフが差し出す書類に目を通そうとしない。執務室にやってこようとせず、ホワイトハウスの居住スペースで映画やテレビを見続けていたがった……(中略)スタッフたちは勝手に大統領のイニシャルを書類にサインしている。本来なら大統領が署名するものにでも……(中略)修正憲法 25 条 第 4 項適応の可能性を考慮すべし」

 この時期、敵対しているイランに武器を密輸し、その代金をニカラグアの反政府組織に与えるという秘密取引、イラン・コントラ事件が暴露され、レーガン政権は危機的状態にあった。しかし、その対策会議では、肝心要の大統領はしばしば居眠りをしていた。その状態で、スタッフたちが勝手に政策・方針を立案し、勝手に決済しているのだ。

 そこで ベーカーたちは、会議などでの大統領の言動、一挙手一投足を見守り、精神的問題はないかを注意した。結局、最終的には、これならなんとか大丈夫と判断し、修正憲法 25 条発動は沙汰止みとなった。

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