Science 高齢者の歯科受診による入院の予防効果 ~傾向スコア法を用いた分析~ ①
石崎 達朗 (東京都健康長寿医療センター研究所・研究部長)さんの小論文を載せる コピーペー:
1. 緒言
WHOは、口腔の健康を高齢者に於ける重要な健康指標としており、口腔状態と全身疾患リスクとの関連が多数報告されている。日本からは 2型糖尿病患者の歯周病管理は総死亡や入院、脳梗塞による入院の減少に関連することが報告されている。しかし筆者の知る範囲では、地域における 75歳以上の一般集団を対象に、口腔状態と全身疾患による入院発生との関連性を検討した。研究はない。
歯科受診が全身疾患発症による急性期入院に及ぼす影響を理解することは、高齢者に対する医療介入や健康政策の改善につながると期待できる。そこで筆者だは、後期高齢者医療制度のレセプトデータを使って傾向スコア法による後ろ向きコホート研究を実施しら。本研究から、75歳以上の高齢者において歯科医療機関を受診することが、肺炎、尿路感染症、脳卒中発作、急性冠症候群による急性期入院の発生予防に寄与していることを報告したので、本稿にて紹介する。
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